2008年12月18日木曜日

薄紅色したプリムラ・ジュリアン

















プリムラ・ジュリアンです。サクラソウ科サクラソウ属の多年草です。
サクラソウ属(Primula)だけあって、売られている株にもちゃんと長柱花と短柱花があります。
上の画像で、花の中心でおしべが輪のように集まっているのが短柱花、下の画像で
めしべが突き出しているのが長柱花です。















薄いピンク色の花のプリムラ・ジュリアンは私の最も好きな花の一つです。黄色や白の種類も好きですが
やはり一番は薄いピンクです。
ところが、プリムラ・ジュリアンは寒さには強いものの、暑さにはからきし弱いのです。夏になると暑さで株の勢いがなくなり、さらに葉焼けやハダニで葉はボロボロになり無残な姿になってしまいます。また、ヨトウムシに喰われやすく、葉を失うと回復しないことも多いです。
そんなわけで、毎年買うものの、我が家では(主の栽培下手もあって)なかなか維持のむずかしい植物なのですが、一昨年に種をまいたいくつかの株はまるで別物のように強くて、やはり実生は環境に合った株が育つのだろうかなどと考えています。
まだ花は咲いていないので、そちらにも期待です。
・・・
上の写真の株はどちらも最近花屋で購入したものです。交配して種子をとることを目的に、花型や花色の好みなものから、長柱花と短柱花をそれぞれ選びました(^^)
どちらも色は良いものの、花が少し大きすぎるきらいがあるので、もう少し花が小さくて花型の整ったものができたらいいなと思います。
また、園芸種の原種となったプリムラ・ブルガリス(Primula vulgaris)やプリムラ・エラティオール(Primula elatior)などの野生種も入手できたので、これらとの交配も試してみたいなと思っています。

2008年12月6日土曜日

四季成りイチゴの実生苗

今年、ネットオークションでイチゴの種子を落札し、まきました。
たしか十一月はじめ頃に種まきをしたと思いますが、だいたい十日くらいで発芽が始まりました。十粒まいたのですが、発芽したもののうち数本は根元が黒くしおれて駄目になってしまいました
一枚目の本葉が出てすぐに、黒ポリポットに移植しました。写真は数日前の様子です。

種子は四季成り系でピンクの花色の‘さくら’という品種のものだそうです。(検索したところ、‘さくら’は‘クワンシエ’という品種と同じもののようです。)
種まきではどんなものができるかわかりませんが、楽しみにしておこうと思います。

2008年12月2日火曜日

ユキワキコザクラの小鉢

左の写真は山野草鉢に植えたユキワリコザクラです。ユキワリコザクラというのは高山性のサクラソウの一種で、とても小さな植物です。春にピンク色をした可愛い花を咲かせます。毛の生えているサクラソウとは違い、白味がかった黄色の粉状のものが葉の裏などを覆っているのが特徴です。
今はまだ葉がありますが、じきに冬芽ができて葉は枯れてしまいます。

画像では砂礫系の用土が写っていますが、以前晩春の急激な気温上昇+乾燥で枯らした苦い経験があるので、保水性を改善するために腐葉土も混ぜています。

鉢の中央に少しだけのぞいている葉はムスカリ・アズレウムです。

2008年11月30日日曜日

サクラソウ(日本桜草)植え替え・芽の出来具合その二

植え替えで掘りあげた株の様子です。
この株は阿蘇です。
やや大きめの芽が三つと、中位の芽が一つ、そして花が咲きそうにない小さな芽が一つあります。
購入したお店の情報によると、阿蘇は強健でよく増えるとのことでしたが、やはりそうなのでしょうか。


次の画像は城島高原です。かなり大きめの芽が二つと、小さい芽が一つあります。阿蘇ほど数は増えていませんが、芽が大きいです。小芽が沢山増えるのではなく、大きめの芽を少数つくるタイプなのかもしれません。


最後は由布岳です。三種類の中で最も芽が小さく、
数もあまり増えていません。根の数も少なく、小さい印象です。

同じ鉢、同じ用土で同じような大きさの芽を植えていますが、性質の違いが見られるようで面白いです。ただ、年によってできばえも違うでしょうから、これからも引き続き比較して調べてみたいなと思います。

サクラソウ(日本桜草)植え替え・芽の出来具合その一

二十六日に、日本桜草の野生種の鉢を一つ、植え替えました。
下の画像はその鉢の早春の様子です。
植わっているのは阿蘇由布岳城島高原という、いずれも九州の野生種です。同じような大きさの芽を一芽ずつ植えてあります。
この三種は花も草姿も非常によく似ています。花はピンクで中輪の広桜弁、茎葉は毛が多い、といった特徴があります。
上の画像は同じ鉢の花期の様子です。
微妙な違いもあり、例えば城島高原は他二種より毛が少なくて全体にやや大柄です。また、地下部の性質にも違いがあるようです。(続く)

2008年11月23日日曜日

オキザリス・ペンタフィラ(Oxalis pentaphylla)

球根性で秋咲きのオキザリス、ペンタフィラです。ポリフィラ(Oxalis polyphylla)という異名もあるようです。

葉は細かく裂けています。蕾が沢山あるのですが、日が当たらないと開かないので、きれいに開いているところを中々見られません。花期は長そうです。

都合で球根の植え付けが遅れてしまい、芽がかなり伸び始めているものを植えつけたのですが、特に問題なく育っています。

2008年9月30日火曜日

サクラソウ実生苗

画像はサクラソウ(日本桜草)の実生苗です。小さなブナの鉢の居候です。(^^)

今年結実したものから種子をとってまいたものですが、普通なら冬を越して来年の発芽となるところが、すぐに発芽して苗になりました。着実に大きくなりつつあります。大きなものは、来春に咲いてくれたらな、とちょっと期待してます。

交配後、種子の仕分けや保管をいい加減にしてしまったのでよくわからないのですが、実験的にジベレリン処理をした種子があったので、もしかしたらそれらが発芽したのかもしれません。沢山蒔いて、発芽したものはわずかだったので、休眠組(?)の来春の発芽にも期待です。

この鉢には他にもタツタソウやスミレ類、ムスカリ・アズレウムなどの種子もまいてあり、全部発芽したらギュウギュウ詰めになりそうなので^^;、この冬には表土を崩さないようにして鉢増ししようと思っています。

葉のかたちが違う小さな苗は、たぶんミヤコワスレの実生苗だと思います。これも今年結実したのをとりまきしたら発芽したものです。カオスな鉢ですね。。。