2008年12月18日木曜日

薄紅色したプリムラ・ジュリアン

















プリムラ・ジュリアンです。サクラソウ科サクラソウ属の多年草です。
サクラソウ属(Primula)だけあって、売られている株にもちゃんと長柱花と短柱花があります。
上の画像で、花の中心でおしべが輪のように集まっているのが短柱花、下の画像で
めしべが突き出しているのが長柱花です。















薄いピンク色の花のプリムラ・ジュリアンは私の最も好きな花の一つです。黄色や白の種類も好きですが
やはり一番は薄いピンクです。
ところが、プリムラ・ジュリアンは寒さには強いものの、暑さにはからきし弱いのです。夏になると暑さで株の勢いがなくなり、さらに葉焼けやハダニで葉はボロボロになり無残な姿になってしまいます。また、ヨトウムシに喰われやすく、葉を失うと回復しないことも多いです。
そんなわけで、毎年買うものの、我が家では(主の栽培下手もあって)なかなか維持のむずかしい植物なのですが、一昨年に種をまいたいくつかの株はまるで別物のように強くて、やはり実生は環境に合った株が育つのだろうかなどと考えています。
まだ花は咲いていないので、そちらにも期待です。
・・・
上の写真の株はどちらも最近花屋で購入したものです。交配して種子をとることを目的に、花型や花色の好みなものから、長柱花と短柱花をそれぞれ選びました(^^)
どちらも色は良いものの、花が少し大きすぎるきらいがあるので、もう少し花が小さくて花型の整ったものができたらいいなと思います。
また、園芸種の原種となったプリムラ・ブルガリス(Primula vulgaris)やプリムラ・エラティオール(Primula elatior)などの野生種も入手できたので、これらとの交配も試してみたいなと思っています。

2008年12月6日土曜日

四季成りイチゴの実生苗

今年、ネットオークションでイチゴの種子を落札し、まきました。
たしか十一月はじめ頃に種まきをしたと思いますが、だいたい十日くらいで発芽が始まりました。十粒まいたのですが、発芽したもののうち数本は根元が黒くしおれて駄目になってしまいました
一枚目の本葉が出てすぐに、黒ポリポットに移植しました。写真は数日前の様子です。

種子は四季成り系でピンクの花色の‘さくら’という品種のものだそうです。(検索したところ、‘さくら’は‘クワンシエ’という品種と同じもののようです。)
種まきではどんなものができるかわかりませんが、楽しみにしておこうと思います。

2008年12月2日火曜日

ユキワキコザクラの小鉢

左の写真は山野草鉢に植えたユキワリコザクラです。ユキワリコザクラというのは高山性のサクラソウの一種で、とても小さな植物です。春にピンク色をした可愛い花を咲かせます。毛の生えているサクラソウとは違い、白味がかった黄色の粉状のものが葉の裏などを覆っているのが特徴です。
今はまだ葉がありますが、じきに冬芽ができて葉は枯れてしまいます。

画像では砂礫系の用土が写っていますが、以前晩春の急激な気温上昇+乾燥で枯らした苦い経験があるので、保水性を改善するために腐葉土も混ぜています。

鉢の中央に少しだけのぞいている葉はムスカリ・アズレウムです。

2008年11月30日日曜日

サクラソウ(日本桜草)植え替え・芽の出来具合その二

植え替えで掘りあげた株の様子です。
この株は阿蘇です。
やや大きめの芽が三つと、中位の芽が一つ、そして花が咲きそうにない小さな芽が一つあります。
購入したお店の情報によると、阿蘇は強健でよく増えるとのことでしたが、やはりそうなのでしょうか。


次の画像は城島高原です。かなり大きめの芽が二つと、小さい芽が一つあります。阿蘇ほど数は増えていませんが、芽が大きいです。小芽が沢山増えるのではなく、大きめの芽を少数つくるタイプなのかもしれません。


最後は由布岳です。三種類の中で最も芽が小さく、
数もあまり増えていません。根の数も少なく、小さい印象です。

同じ鉢、同じ用土で同じような大きさの芽を植えていますが、性質の違いが見られるようで面白いです。ただ、年によってできばえも違うでしょうから、これからも引き続き比較して調べてみたいなと思います。

サクラソウ(日本桜草)植え替え・芽の出来具合その一

二十六日に、日本桜草の野生種の鉢を一つ、植え替えました。
下の画像はその鉢の早春の様子です。
植わっているのは阿蘇由布岳城島高原という、いずれも九州の野生種です。同じような大きさの芽を一芽ずつ植えてあります。
この三種は花も草姿も非常によく似ています。花はピンクで中輪の広桜弁、茎葉は毛が多い、といった特徴があります。
上の画像は同じ鉢の花期の様子です。
微妙な違いもあり、例えば城島高原は他二種より毛が少なくて全体にやや大柄です。また、地下部の性質にも違いがあるようです。(続く)

2008年11月23日日曜日

オキザリス・ペンタフィラ(Oxalis pentaphylla)

球根性で秋咲きのオキザリス、ペンタフィラです。ポリフィラ(Oxalis polyphylla)という異名もあるようです。

葉は細かく裂けています。蕾が沢山あるのですが、日が当たらないと開かないので、きれいに開いているところを中々見られません。花期は長そうです。

都合で球根の植え付けが遅れてしまい、芽がかなり伸び始めているものを植えつけたのですが、特に問題なく育っています。

2008年9月30日火曜日

サクラソウ実生苗

画像はサクラソウ(日本桜草)の実生苗です。小さなブナの鉢の居候です。(^^)

今年結実したものから種子をとってまいたものですが、普通なら冬を越して来年の発芽となるところが、すぐに発芽して苗になりました。着実に大きくなりつつあります。大きなものは、来春に咲いてくれたらな、とちょっと期待してます。

交配後、種子の仕分けや保管をいい加減にしてしまったのでよくわからないのですが、実験的にジベレリン処理をした種子があったので、もしかしたらそれらが発芽したのかもしれません。沢山蒔いて、発芽したものはわずかだったので、休眠組(?)の来春の発芽にも期待です。

この鉢には他にもタツタソウやスミレ類、ムスカリ・アズレウムなどの種子もまいてあり、全部発芽したらギュウギュウ詰めになりそうなので^^;、この冬には表土を崩さないようにして鉢増ししようと思っています。

葉のかたちが違う小さな苗は、たぶんミヤコワスレの実生苗だと思います。これも今年結実したのをとりまきしたら発芽したものです。カオスな鉢ですね。。。

2008年9月29日月曜日

サクラソウ近況その二

増し土がかなり多かったので地上には葉が出ていませんでしたが、やはり他の多くのサクラソウと同じように、秋になると発芽してくるようです。来年のための芽?が出来つつあるようです。(写真中の白っぽい塊のようなもの)

変な時期に掘り上げたことが生育や花つきにどのような影響を及ぼすのか?来年に注目です。

あと、他の色々な品種(桜弁の標準化みたいなものや野生種ばかり)もついでに掘り上げて同じプランターに植え込んでしまいました。野生種の赤城山、阿蘇山、城島高原、千葉、岩木山、田島濃紅、田島白、酒野谷、浮間白、飛岳、朝鮮、南阿蘇、そして園芸品種の駒止万才楽、浮間の光、春湖、筑紫の光、以上です。品種はバラバラになってしまいますが、品種ごとに分けて栽培するのが場所的に厳しくなってしまったのが理由です。幸いにも強い品種がほとんどですし、似たような単純な花型のものしか栽培していないので、うまくいけば野生のサクラソウの群生っぽく見えるかなあ、なんて夢想しています。でも、中には淘汰されてしまうものもあるかもしれませんね。数が多いのでかなりギュウギュウの間隔で植えないといけませんでした。

あと、ピンクの花で矮性の‘プルケラ・フミリス’という原種チューリップやムスカリ・アズレウムの球根も実験的に植え込んであります。来春が楽しみです。

サクラソウ近況その一

実に四ヶ月ぶりの記事です!!!
長い間更新をさぼっていました・・・
これからは来春に向けての楽しい園芸シーズンですから、どんどん書いていこうと思います♪

左の写真はこれまでも何度か登場しているサクラソウ野生種‘仙台’の株の様子です。なぜ植え替え・芽分け適期でもない今掘り上げているのかというと、植わっていたプランターにカタクリの球根を植えるためなのです。

カタクリは出来る限り大きな容器で水を多めに、肥料を十分効かせて栽培しないと開花しにくいというので、サクラソウのプランターは適しているのではないかと思ったのです。もちろん場所が足りないので、カタクリの球根の上にはサクラソウの株が鎮座しています^^;
加えて、カタクリは秋植え球根として扱われていますが、秋のかなり早いうちから発根を始めるため、出来る限り早く植える必要があるそうです。そのためサクラソウの植え替えシーズンまで待っていては遅すぎるので、仕方なくサクラソウを掘り上げてカタクリを植え、また植えなおしました。(続く)

2008年5月28日水曜日

ワイルドストロベリー・白実

これは以前記事にした、赤い実のなるワイルドストロベリーではなく、熟しても実が白い種類のワイルドストロベリーです。

赤実の種類は食べ頃になると黒味がかった赤色になるのでわかりやすいのですが、これは色の変化が乏しいので熟し具合の判定が難しいです。ではどうするかというと、熟してくると甘い匂いがしはじめるのと、実が柔らかくなってヘタから取れてしまいやすいようになりますので、その頃に収穫します。

果実の色以外の外見や大きさなどはそっくりですが、香りや味は別物です。白実は赤実と同じイチゴの香りをベースに、もっと甘く柔らかくなったような優しい香りがします。味は、赤実よりも味が濃くて甘く、汁気も多いです。実の品質は白実のほうがずっと優れているように思います。

残念ながらまだ株が若くて大きくないので収穫量は多くありませんが、これから大いに期待したい種類です

2008年5月25日日曜日

改良されたオトメユリだから改良乙女ゆり?

これはネットの通販で‘改良乙女ゆり’と称して販売されていた球根を購入したユリで、秋か冬頃植えたものが最近咲いたものです。

オトメユリ(ヒメサユリ)は日本固有の野生種のユリですが、商品の説明によると、これはそのオトメユリ(ヒメサユリ)とシンテッポウユリ(新鉄砲ゆり)を交配した品種だそうです。確かに、ユリにしては花期が早くて綺麗なピンク色なのはオトメユリと似ていて、丈が高くなって草姿もしっかりしているのはシンテッポウユリと似ています。

本当は蕾が三つあったのですが、アブラムシが新芽に沢山ついたときにそれを指でつまんで退治していたら、勢い余って蕾を一つポッキリと折ってしまいました><;

匂いが強くて、花に鼻を近づけずとも横の道を通るだけで良い匂いがします。花もちはあまり良くはないようです。

2008年5月18日日曜日

睡蓮の花咲きぬ

昨日(五月十七日)、今年初めての睡蓮の花が咲きました!
右に見えているお魚は住民の青メダカです

この睡蓮は一日のうち開花している時間が短く、朝に咲いた後、午後一時半位に見てみるともう花が閉じかけていました。せっかく綺麗なのに惜しいことです。

水面下にはもう一つ蕾があります。花の右側の水底に見えている黄緑色の銃弾みたいな形のものが蕾です。もっとどんどん蕾が出てくればなぁと思いますが、耐寒性睡蓮を次々に咲かせるのは中々大変です・・・。

2008年5月15日木曜日

ニーレンベルギアの紫花

これはニーレンベルギアという草花です。
昔は白い花のものしか売られていなかったのですが、最近ではこういった紫色の花を咲かせる品種が出回るようになりました。もっと濃い紫色の花の品種もあるみたいです。

去年八号くらいのテラコッタに苗を植えつけたものですが、去年はあまり咲きませんでした。冬は草全体が黒ずんでチリチリになっていたのですが、春に暖かくなってくるとともにいきなり沢山の蕾が出てきてドワーッと一斉に咲きました。

2008年5月12日月曜日

ペチュニア二株

これは我が家で栽培しているペチュニアです。
最近多いブランドものの品種ではなく、名無しの安いポット苗を植えたものですが、頑丈でよく咲くのでお気に入りの一つです。元々購入したのは下の写真の一株のみで、上の写真の株は下の写真の株の種子から育ったものです。草姿はそっくりですが、花色がやや違います。どちらも丈夫です。
これらは去年からあるもので、冬越ししました。冬の間は葉が縮こまったような様子で茎が禿げ上がっていましたが、春になると新芽がどんどん出てきて元気に茂りはじめました。

2008年5月11日日曜日

ウォータークローバー‘ムチカ’(Marsilea mutica)

これは、水生植物のウォータークローバー‘ムチカ’です。
陸に生えているシロツメクサ(クローバー)とそっくりな葉っぱの形をしていて、全部四つ葉なのが特徴です。うーん、縁起が良い感じがしますねぇ(笑)
でもこれはクローバーの仲間ではなく、デンジソウというシダ植物の仲間なんです。デンジソウは日本にも自生している植物ですが、今では非常に少なくなっていて絶滅が危惧されているそうです。この写真のものはその「デンジソウ」そのものではなく、同じ属の別種の植物です。オーストラリア原産とのことです。

かわいい印象の草ですが、凄まじい繁殖力があり、地下茎を水底に植えておくと、砂であろうと泥であろうとお構いなしに四方八方にランナーをビュンビュン伸ばし、あっという間に水面を四つ葉のクローバーで埋め尽くしてしまいます^^;以前は寄せ植えにしていたのですが、他の植物のテリトリーにすぐ侵入して茂ってしまうので、撤去してしまいました。こういった性質から、今では寄せ植えには使わずに適当な水鉢に放り込んでありますが、とても元気です。雨にも風にも雪にも夏の暑さにも負けない丈夫な植物です。

葉が開いていく様子です。左が新芽。シダ植物らしい形をしていますね。シダ植物なので^^ゼンマイみたいです。真ん中が開きかけの葉。模様が見えてます。そして右が
完全に展開した葉です。

2008年5月7日水曜日

サルビア・コクシネア‘コーラルニンフ’(Salvia coccinea‘Coral Nymph’)

これはサルビア・コクシネアというサルビアの園芸品種‘コーラルニンフ’です。ピンク色の花ですが、季節によってやや花色が変わります。オレンジがかった色にも咲きます。サルビア・コクシネアには他に真っ赤な花と白い花があります。一年草です。

・・・と、ここまでは図鑑的解説でありまして・・・というのも、我が家のこのサルビアは冬越しをして多年草化しているのです。種子だけではなく、親株もです。花が咲いたら必ず枯れるという本来の意味での「一年草」ではなく、イネやパンジーのように、「日本の気候に耐えられずに大抵は一年で枯れてしまうが、本来は多年草」という植物のようです。

非常に頑丈な植物で、大阪の熱帯並の暑さとうだるような湿気にもビクともせずに咲き続けます。一つ一つの花の寿命は短くて、二~三日でポロリと落ちてしまいますが、一つの花穂に蕾が多くあって長く咲き続けますし、切り戻しをすれば驚異的なスピードで脇芽がどんどん伸びてきて、またそれに花が咲く、といった具合です。そんなわけで、この植物は一年中ほとんど花が途切れることがありません。最も寒さが厳しい真冬も、枯れそうになりながら傷んだような花を咲かせ続けます。我が家の花の中で、根性では文句ナシのナンバーワンです!花もかわいいので大好きです(^_^)

こぼれ種でわらわらと増えるので、一株の親株の周囲には子株が沢山生えています。その子株もまた咲き始めており、どんどん賑やかになってきています。子苗も同じ花色でした。暖かくなるごとにどんどん元気になって花数も増えてきました。

手がかからなくて綺麗な花がどんどん咲く、超オススメの花です。

2008年5月5日月曜日

早春咲き小球根二種類の種子がとれた

写真は早春に咲く小球根、ムスカリ・アズレウム(Muscari azureum)とプスキニア(プシュキニアとも。Puschkinia scilloides var. livanotica)の種子です。
ムスカリ・アズレウムのほうは以前記事にしました。
上の写真がムスカリ・アズレウムで下の写真がプスキニアです。
うちではムスカリ・アズレウムは受粉も何もしてやらないのに非常に多くの花が勝手に結実するのですが、プスキニアはそれよりやや結実しにくく、実がなったと思ったら中身が全部シイナだったりすることも多いです。ムスカリ・アズレウムは一株のいくつかの実を採取しただけで写真の数、六十七粒とれましたがプスキニアはきちんと種子がとれたのは一株だけで、
二十一粒でした。
早春に咲く植物は、例えばカタクリやセツブンソウなどもそうなのですが、種子が乾燥に弱く、とりまきしないと発芽しないことが多いそうです。(日本桜草も種子を乾燥させてはいけないそうですが、どうなんでしょうね?経験不足でなんとも言えません。)ですから、私も保存はせずにすぐに蒔いてしまいます。

サクラソウ野生種‘田島白’と‘浮間白’

画像はサクラソウ(日本桜草)の野生種の白花、‘田島白’と‘浮間白’です。上が‘田島白’、下が‘浮間白’です。
元あった自生地が近いからでしょうか、花や草姿はものすごくよく似ていて、私には違いがわかりません。我が家のサクラソウの中でこの二種はダントツのそっくりさんです。

サクラソウは野生種も非常にバリエーションに富んでいて、花だけでも花色、花びらの幅、花期、咲き方、大きさ・・・などなど、無数に違いがあるのですが、野生種の「白花」は私の知る限りではあまり大きな変異がなくて似たようなものが多いような気がしています。とはいえ、私が知っているのは本当にわずかなものなので、実際はそうでもないかもしれませんね。
以前記事にしたサクラソウ野生種三種の‘飛岳’も野生種の白花ですが、やはり花はそっくりです。草姿はやや異なりますが。





                               

ジャガイモ‘メークイン’の花が咲いた

ジャガイモの超メジャー品種、‘メークイン’の花が咲きました。

今年の春、たくさんの芽がひょろひょろと長く伸びて食べられなくなってしまったジャガイモが台所に一箱あったので、捨てるのは忍びないと思い、空いたプランターに植えておいたものです。ギュウギュウ詰めに植えているので小さなイモばかりになるかも知れませんが、商売でやっているのではないので構いません。

ジャガイモは病気が出やすいから種苗店できちんとした種イモを買うべしと言われていますが、収穫量等にこだわらなければ普通に廃物利用の種イモでもきちんと食べられるものが収穫できるそうです。

2008年5月4日日曜日

スイレン(Nymphaea candida)ほか、いろいろ居るプランター

私が育てている草花(日本桜草、睡蓮、山野草、その他色々)・・・とトップに書いているのに、睡蓮は今まで出番がありませんでした^^;長い間成長していなかったので・・・

写真に写っている、切れ込みのある丸い葉が睡蓮です。この睡蓮は園芸品種ではなく、Nymphaea candidaという耐寒性睡蓮の野生種です。真っ白の花が咲きます。これは確か三年目ですが、去年は十輪ほど咲いたでしょうか。暑さにはあまり強くないらしく、肥料がきちんと効いていても真夏には花が全く咲かなくなり、新しい葉がところどころ黒く死んだ状態で出てくるようになります。若い葉には薄~く赤い斑が入りますがすぐに消えてしまいます。

鉢に植えたものを沈めるのではなく、大きいプランターの穴に栓をして底に土を敷き、そこに直接植え込んでいます。こういう植え方をすると睡蓮は葉が巨大化しやすいそうですが、これはあまり大きくはなりません。
Nymphaea candidaはやや小型の野生種だそうで、だからでしょうか。他の耐寒性睡蓮の野生種であるNymphaea albaやNymphaea odorataなどと比べても、コンパクトな印象です。置き場所が狭いので、あまり大きくなられては困るということもあり、うれしいところです。既に蕾がふたつほどあり、咲くのを楽しみにしています。

周囲にある水生植物は、コウキヤガラ、ガシャモク、ヒメホタルイ、カキツバタ、水生ワスレナグサ、マツモ、ゴクヒメガマ、ミズギク、ウキクサ、ネジレモ、ヒロハノエビモ、アカウキクサ、イネ、名前のわからないガガブタの仲間、ウィローモス、ウキゴケ、シラサギカヤツリ、セリ、正体不明の水中に生えるゼニゴケ・・・などなどです。あまりにも色々あるのでジャングルみたいなカオスな感じになっています^^;でも、こんな雑然としたのも面白くて大好きです。動物では青メダカ、ヒメタニシ、モノアラガイ、ミズムシ、マシジミ、ミナミヌマエビ、ミジンコ・・・などが居ます。そろそろ仔メダカがちょろちょろと現れはじめました。

2008年5月3日土曜日

サクラソウ園芸品種‘筑紫の光’と‘浮間の光’

サクラソウ(日本桜草)の園芸品種、‘筑紫の光’です。園芸品種ではありますが、花は野生種を少し立派な感じにしただけのような感じです。素朴でかわいい花です。今年購入した品種なので一本しか咲いていないですが、こういうタイプの品種は大きな容器に沢山植えて咲かせて楽しみたいなと思います。

下側の写真は‘浮間の光’という品種です。‘筑紫の光’ときわめてよく似た品種ですが、こちらは花の大きさがやや小さい(特に咲き始めの頃は)ように思います。しかし、その差は微々たるもので、札をなくしたら、私にはもう区別ができないと思います。この品種は、とある桜草の本では東京都産の野生種として紹介されていましたが、購入したお店では園芸品種と記載されていました。一体どっちなんでしょうね??

2008年5月2日金曜日

名前のわからないサクラソウ(日本桜草)

名前のわからないシリーズ?第二段です(笑)

これは‘春湖’という品種の苗を購入したら品種間違いだったものです。‘春湖’は平咲き・桜弁で野生種とそっくりな花で、花色がトキ色なのが特徴の品種ですが、これは明らかに別品種です。‘春湖’は別のお店で開花している本物を改めて買いました(;^^)

この花は画像のように真っ白でつかみ咲き・垂れ咲き、かがり弁です。割と大き目の花といえるでしょうか。肥料もやらないのに葉が大きく育っています。葉が大きくなりやすいようです。

2008年5月1日木曜日

名前のわからない蘭

これは二年くらい前に親類から貰った蘭です。名前はわかりません。パフィオペディラムの類やアツモリソウの仲間と花のかたちが似ているみたいです。

この冬は雪が積もることも何度もあり、かなり冷え込む日も結構あったのですが、屋外に放り出しておいたままで(ごめんよ名無しの蘭ちゃん!><;)全く問題なく越冬しました。夏も暑い日なたに出しっぱなしで大丈夫です。貰った時から五号鉢にミズゴケで植えっぱなしで一度も植え替えをしていませんが、乾燥にも非常に強く、肥料もほとんど与えないのにすこぶる元気です。ものすごく強健で、ほとんど紫蘭なみの強さです。

花は地が分厚くて堅く、かなり長持ちします。一ヶ月くらいは咲いているでしょうか。最初に貰ったときはあまり好きでもなかったのですが、あまりにも強くて優秀な良い子なので今では好きになってしまいました
(;^^)

2008年4月30日水曜日

デージー(ヒナギク)の花

デージー(ヒナギク)の花です。
やわらかい感じの白っぽいピンクの花です。

水切れに弱く、すこし暑いとあっという間に乾いてしおれてしまいやすい草なので、水やりを多めにして湿り気味にしてやると良いみたいです。サクラソウと性質が似ています(^^)アブラムシが非常につきやすいので、気をつけていないといつの間にかアブラムシが沢山住んでいるマンションみたいな風情になってしまいます。花期はとても長いので、適度に肥料を効かせながら花がらをこまめに摘んでやればかなり長く花を楽しめます。

デージーの園芸品種にはこれのような平たい花びらのものと、いわゆるポンポンデージーのような管状の花びらのものがあります。私は平たい花びらのもののほうが好きです。このタイプは一時期非常に流通量が少なくなって入手が難しくなったのですが、最近ではまた手に入るようになりました。

2008年4月29日火曜日

サクラソウ園芸品種‘駒止’

サクラソウ(日本桜草)の園芸品種、‘駒止’です。
薄ーいトキ色の花です。淡白で上品なところが持ち味という感じでしょうか^^
短柱花です。日本桜草でトキ色の花はあまり多くはないので、交配に使ってみました。トキ色が劣勢形質じゃなければいいんですけどね・・・

これは今年購入したものですが、やや浅植えになってしまったからか、根茎がかなり浮き上がり気味になり、花茎もきちんと伸びませんでした><;

私は植え付け作業がとても苦手です。ちょっとしたズレで深植えや浅植えになってしまいますし、春に芽が想定外の位置に出たりして、微妙に鉢とのバランスが悪く見えたりします。出来れば毎年の植え替えは御免蒙りたいと考える今日この頃ですが・・・植え替え時期になると、地面の下の芽の出来が気になって仕方なくなり、少し掘ってみたりして・・・結局は鉢から抜いてしまうんですよねぇ~

2008年4月28日月曜日

サクラソウ野生種三種第二回



















今年購入したサクラソウ(日本桜草)の野生種を三種類ご紹介します!!(^^)ノ
以前に載せたものとは別のものです。
左は山野草店で「野桜草」と称して売られていたもの。野生種でしょう。茎葉がかなり毛深くて、花も含めて‘南阿蘇’とよく似ています。が、決定的な違いは、‘南阿蘇’が長柱花であるのに対し、こちらは短柱花であること。うちの日本桜草は短柱花が少ないので、購入後さっそく花粉をとって交配に使いました。

右は‘北海道赤’。ラベルの説明によると、芽出しが遅いそうです。きっと寒い気候に適応しているのですね♪写真では正確な色が出ないのですが、実物はこの画像よりかなり濃い紅色です。小輪ですが、パッチリとした印象のとても可愛らしい花です

左下は‘朝鮮’。これは日本国内ではなく朝鮮半島の野生種でしょうか?北朝鮮産か韓国産かさえ明らかではありませんが・・・^^;某サクラソウ本に載っている野生種‘韓国産’の写真とは特徴が全く異なります。
朝鮮半島や中国東北部、東シベリアなどにもサクラソウは自生しているそうで・・・是非自生地を見て回ってみたいですねぇ~(^_^)これも実物は写真より濃い紅色ですが、植え替え後にあまり調子が良くなかったので日陰で養生させており、花色は薄くなっています。これは本調子になってからの花はさぞ素晴らしいだろうなと思う花です。来年はもっと良い花を咲かせたいです。

2008年4月27日日曜日

プリムラ・ジュリアンの実

これは、プリムラ・ジュリアンの実です。大きく膨らんでいるのがわかります。

私はプリムラ・ジュリアンの中でも淡いピンク色をしたものがすごく好きで、毎年秋から春まで幾つも買ってしまいます。というのも、プリムラ・ジュリアンって、似たような花でも微妙な花色や花型の違い、草姿の違いなどがたいへん多くて、コレクション精神がくすぐられるんですよね^^;お店でたくさん並んでいると、あれもこれもと際限なく欲しくなっちゃいます(*゚.゚)

でも、日本桜草よりも暑さや水切れ、過湿、ハダニやアブラムシ等に弱く、また普通の園芸品種は葉を虫害や乾燥で傷めて失ってしまうとそのまま枯れてしまいやすいですし、販売されている株は長期的な栽培に向かないような土に植えられていることが多くて、そのせいで根が弱ってある日突然消え入るように枯れたりすることもあり、なんだかんだで死亡率の高い植物です(ノ_・。)買って二年目以降のものは、お店で売られているものより草姿が全体的にコンパクトになり、開花も遅くなるみたいです。

気に入った花の中から長柱花と短柱花を選び、交配します。ものにもよりますが、ふつうプリムラ・ジュリアンは放っておいても実がなるのは非常に稀なので、人工授粉をしてやらないと中々種子はとれません。そのうち実が熟してきて茶色っぽくなったら種子がこぼれる前に収穫して、すぐ、あるいは秋に種まきをします。ほんとうは早いうちに種まきをしたほうがよいのですが・・・夏に暑さや乾燥等にちいさな苗がやられてしまいやすいので中々難しいです。去年の秋にも自家採種のプリムラ・ジュリアンの種まきをしたのですが、苗は元気に育っていても、四月二十七日現在花を咲かせるまでには至っておりません。これらの苗や実のこれからの様子はまた随時載せていきたいと思います。

ブナの芽だし

去年の師走にネットオークションで購入した小さなブナの木です。
小さいのに樹形が割としっかりしている感じだったので購入しました。
ブナは大好きな木のひとつです。が、私が住んでいるのは関西の暖地ゆえ身近に生えているところはないので実を拾ってくることもできず、中々手に入りません。

これは四月五日に撮影した写真ですが、新芽が濃い産毛に覆われています。北国や標高の高いところに生える木だからでしょうか。          
下の写真は昨日撮影したものですが、葉がすっかり展開しています。
毛はだいぶ少なくなっていますが、それでもやはり普通の木の葉よりは毛深いです。

これからたっぷり愛情をかけて大事に大事に育ててやります。私が生きている間に実をつけるようになってくれたら嬉しいな♪

株元がさびしいですが、根張りのきつくない小さな草やコケなどを一緒に植えてみようかなと思っています。                                         
                          

2008年4月25日金曜日

サクラソウ野生種‘仙台’再び

先日もご紹介した‘仙台’です。ほぼ花盛りの状態です。肥料をかなり効かせて、水も多くしていますので葉が大きいですね。プランターの土の量を少なめにしたので株元が低くなって日陰になってしまい、やや
徒長気味でもあります。写真は花の色が変ですが、以前の記事の画像のほうが実物に近い色です。普通のピンク色です。これは四月十九日の様子ですが、この満開の状態が何日も続いたあと、昨日の雨で一斉にボロボロと散ってしまいました。今残っている花は蕾が新しく咲いたのも含めて全体の半分弱位です。

この種類は芽によって花の数がかなり違いました。最も多いもので一本の花茎に十六個、最も少ないもので一本の花茎に二個の花が咲きました。
とても気に入っている花なので、よく増やすためにこれからも肥料も水もどんどん与えてやります。ただ、最近は天気の良い日は結構暑くなったので、葉が萎れないまでも、やや生気を失った感じになったりしたのが少し気になります。夜になると涼しいのでまたすごく元気になっているのですが。急に暑くなったからで、そのうち慣れてくれるものと思っています。

2008年4月24日木曜日

シクラメン・アルピヌム(Cyclamen alpinum)

原種シクラメンの、シクラメン・アルピヌム(Cyclamen alpinum)です。去年の晩秋か暮れ頃に購入し、確か一月末頃に開花が始まったと記憶しています。あまり強くはありませんが、花にはさわやかな感じの香りがありました。桃色の花です。つぼみはあまり多くはありませんでしたが、割と長い間ポツポツと咲きました。ちなみにこの花も既に花期は終わっています(^^;)この冬は割りと冷え込む日や雪の日も多かったですが、外の吹きさらしの場所に置きっぱなしで傷むこともなく越冬しました。
種がほしいと思いましたが一株しかないので、自家受粉による結実に望みを託しましたが、ダメでした。栽培している感触としては、あまり強くはない植物だなって感じです。水や肥料の加減にやかましいようです。(私の主観ですが。)

2008年4月23日水曜日

サクラソウ園芸品種‘異端紅’

周りが汚くてごめんなさい><;
‘異端紅’です。画像のように小輪ながら花型や色が個性的でとても目を引く花です。今年初めて栽培する品種ですのでまだ何ともいえませんが、草姿はがっしりしてバランスがよい感じです。
この度他所へ輿入れすることと相成りましたので記念撮影です。

青チューリップのお花

最近出回り始めた、花の底が青いチューリップです。
画像はほぼ正確な色合いです。
原種系の小さな種類で、山野草的な味わいがあります。
かわいい感じの草です。
冬になってから半額(だったかな?)に値引きされた球根を買って植えましたが、無事に咲きました。

これももう既に花期が終わっていますが、チューリップとしてはかなり花が長持ちしました。今年は比較的気温が低めの日が続いていたからかもしれません。

2008年4月21日月曜日

サクラソウ野生種‘南阿蘇’














今年ネットオークションで購入した野生種です。
到着したときは芽がやや小さいように見え、開花するかどうかわからなかったのですが、四芽のうち二芽が花を咲かせました。平成二十年の日本桜草開花第一号です。三月二十日頃に開花し、今ではほとんど花は終わっています。結構花が長持ちしました。
実物もほぼ写真通りの色で、少し紫がかった淡い桃色です。家にある桜草の中で最も毛深く、葉などはかなり白っぽい緑色で、毛のためにモコモコした質感があります。

花びらが六つ以上に分かれていたり、花型が乱れたりするものが全体の過半数以上を占めました。花が変化しやすい種類なのかもしれません。

2008年4月20日日曜日

増し土が必要なサクラソウ(日本桜草)

野生種‘仙台’の画像です。
中央に赤いものが見えていますが、これは新しい根茎です。サクラソウ(日本桜草)は花が終わるか終わらないかのうちに、地中で来年のための新しい根茎がどんどん成長しはじめ、それが次第に地表に現れてくるようになります。
これを放置すると生育に非常に悪い影響があり、最悪の場合来年のための芽がきちんとできずに枯れてしまいます。この赤い部分に土を少し被せて埋めてやらなければなりません。これを「増し土」といい、日本桜草の栽培では最も重要で、絶対に欠かすことのできない作業です。
若い葉が埋もれてしまわないよう、赤い部分がうっすら隠れる程度に土を被せ、あとはまた赤い部分が現れてくるごとに随時増し土を行うのがよいやり方です。しかしあまり度々やるのも大変ですので、一度や二度で済ませてしまってもよいようです。

クロッカス‘ブルーパール’

とうの昔に花期は終わっていますが、クロッカス‘ブルーパール’です。写真はほぼ満開の頃のものです。盛りを過ぎても、小さな花がポツンポツンと割合ながい間咲いていました。この品種は早咲き系ですが、他の早咲き系品種と比べると、球根のサイズが小さめで、葉の長さも短くて華奢な感じがしました。

桜草と同じように、クロッカスも増し土が必要になることがあります。クロッカスは新しい球根が古い球根の上にできるので、次第に地表に新球根がせり出してきて露出してしまうことがあるんです。大きな球根がとれなくなってしまうので、できるだけ早いうちに土を株元に被せてやります。

2008年4月19日土曜日

ワイルドストロベリー

開花中のワイルドストロベリーです。
この前の‘仙台’の記事の下側の写真に写っていた小さな苗の成れの果て(笑)です。肥料をよく効かせてみたら、こんなに大きくなってしまいました。
土が少なかったので新しい土を多めに入れたら、株元が完全に埋まってしまって汚く痛んだ新芽しか出なくなったことがありましたが、今では株元が自力で地中から脱出し、再び元気に茂っています。パワフルです。

実の収穫はまだなのですが、私はこの葉をよく乾燥させてハーブティーにします。

サクラソウ野生種三種

開花中のサクラソウ(日本桜草)の野生種を一挙に三種類紹介します!(^^)

まず、左の写真は ‘赤城山’。桃色に写っていますが、実物はこれよりやや赤みが強いです。これは今年の春に購入したものです。
あまり大きくはなく、かわいい印象の花です。特に変わったところはありませんが、沢山増やして一斉に咲かせたいなと思える品種です。

右の写真は ‘飛岳’。白い花を咲かせる野生種です。他の九州の野生種は茎葉が毛深いものが多いのに対し、これは毛があまり多くありません。清楚な感じのする花です。強健だそうです。これも今年購入しました。

そして最後の写真は ‘城島高原’です。
実物もほぼ写真通りの色で、やさしい感じの桃色です。花が幅広なことが特徴です。花がよく似たそっくりなものに‘阿蘇’と‘由布岳’という同じ九州の野生種がありますが、それらより茎や葉がやや大型であるように感じます。(今年購入したものなので、芽の大きさが違うだけだった、ということも考えられますが^^;)
花がやや大きめで幅広な花型ということもあり、野生種としてはおおらかで迫力のある感じがします。